堤防釣りの道糸選び:釣りの道糸はナイロン、フロロカーボン、PEの3種類が基本
釣りで使う道糸には大きく分けて、
- ナイロンライン
- フロロカーボンライン
- PEライン
の3種類があります。
初心者はまずナイロンラインを選ぶのがおすすめ
餌釣りでファミリーフィッシングを楽しみたい初心者の方は、まずはナイロンラインを使うのが無難です。
ナイロンラインは、
- PEやフロロカーボンに比べると糸の伸びが多いため感度は劣ります。
- また、水を吸いやすくて劣化も早いので耐久性はあまり高くありません。
「良いところがない?」と思われるかもしれませんが、
- 価格が安く、
- 何より初心者でも扱いやすいのが大きなメリットです。
糸の伸びが多いことで、特に口の柔らかい魚を釣るときには魚の口切れを防ぐ効果も期待できます。
餌釣りを始めるなら、まずはナイロンライン3号あたりを揃えておくと使いやすくて安心ですよ!
万能タックル紹介:磯竿3号+ナイロン3号で楽しむ堤防釣り
1本の竿でいろんな釣りを楽しむ工夫
私は、なるべく1本の竿で色んな釣りを楽しめるスタイルを心がけています。
メインで使っているのは、
磯竿3号(例:ホリデーイソ3-350)に2500番くらいのリール、そしてナイロン3号の道糸です。
この組み合わせなら──
- ちょい投げでキスやハゼ狙い
- サビキ釣り(飛ばしサビキ・カゴ釣り)でアジ狙い
- ウキ釣りで太刀魚
- 遠投カゴ釣りでサヨリ
- 胴突き仕掛けやブラクリ釣り
と、季節やターゲットに合わせて柔軟に対応できる万能タックルになります。
ナイロン3号の使い勝手と、4号以上を使わない理由
ナイロン3号は本当に使い勝手がよく、汎用性の高いラインです。
逆に、ナイロン4号以上はあまり使っていません。
理由は、
- 太くなると糸グセが強くなりやすい
- 潮の流れの影響を受けやすく、仕掛けの操作性が悪くなる
という点が気になるからです。
ちょい投げメインのときはPE
ちょい投げを中心に楽しむときは、
テレスコタイプのルアーロッド(例:クロスビート904TMLFS)にPEラインを合わせて使っています。
PEラインは感度が高くて軽い仕掛けも扱いやすいので、ちょい投げにぴったりです。
サビキ釣りについて
足元のサビキ釣りも、飛ばしサビキやカゴ釣りも、基本的にはナイロン3号の道糸を使っています。
飛ばしサビキやカゴ釣りでは、オモリ負荷が8〜10号程度の仕掛けを使うことが多いですが、全力でフルキャストしない限りはキャスト切れの心配もほとんどありません。
ただし、25cm以上の大アジを狙う場合など、やや強めの負荷がかかる釣りでは、ナイロン5号に替えることもあります。とはいえ、道具が増えるのがあまり好きではないので(笑)、一年を通してナイロン3号で対応することがほとんどです。
▶︎ 愛用のサビキ仕掛けはこちら!
「ハヤブサ これ一番MIXスキンサビキ」を長年愛用中です。詳細は以下の記事で紹介していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください!


ナイロン3号で飛ばしサビキやってみました!
こちらはナイロン3号の道糸を使った飛ばし(ウキ)サビキ釣りの様子です。
使用しているロッドは、
- 小継せとうち 3-36(左側の竿)
- シエナコンボ 90M(右側の竿)
このうち、シエナコンボ90Mは約2.7メートルのロッドで、長さ1.4メートルの6本針仕掛けを使っています。
少しだけ投げにくさは感じるものの、十分実用レベルで使えます。ちょい投げやルアー釣りにも対応できるので、五目釣りを楽しみたい時にはかなり便利な1本です!

ちょい投げ釣りについて
ちょい投げはこれでOK!仕掛けと道糸の相性
ちょい投げでは、以下のような組み合わせが使いやすいです。
- キステンビン+ナスオモリ3〜8号+2〜3本針仕掛け → ナイロン3号がちょうどいいバランスです。
- 中通しオモリ1〜3号+1本針仕掛け → ナイロン2号が扱いやすく、繊細なアタリも取りやすいです。
なお、ナイロン2号で8号くらいのオモリを使うことも不可能ではありませんが、キャスト時にはソフトに投げないとラインブレイクのリスクが高まりますので注意が必要です。
👉 ダイソーの『キス・ハゼ・カレイ投げ釣り仕掛け』も使いやすくておすすめです。詳しくは別記事をご覧ください。
夜釣りの釣果例
ヤマシタ K型キス天秤+ナスオモリ5号+3本針仕掛けで、夜釣り中に良型のハゼがヒット!
同じ仕掛けでキス3連も。
→ ちょい投げなら3本針仕掛けが扱いやすく、釣果も狙えるちょうど良い選択だと感じています。


日中の釣果例
2024年6月には、まぁまぁサイズのキス2連も釣れました。
※このときはPE0.8号を使っていたので本記事の「ナイロン3号」にこだわる内容とは少し異なりますが、実績としてご紹介しておきます。

活性が高いときの傾向
魚の活性が良いときは、上記の写真の様にテンビンからわずか15cm程度しか離れていない針にもガンガン食ってきます。
つまり、短い仕掛けでも十分釣りになるということです。
おすすめの仕掛け:50連結仕掛け
ちょい投げで便利なのが、市販の50連結仕掛けです。
- 必要な本数だけカットして使える
- 2本針仕掛けなら25セット分取れるコスパの良さ
- 枝間は約30cmなので、2本針で55cm、3本針で85cmくらいの全長に
▼おすすめの50連結仕掛け
ササメ針 ビクトルキス 50連結仕掛け
がまかつ キススペシャル 50連結仕掛け(王道の定番)


タチウオのウキ釣り
タチウオのウキ釣りでは、2~3号のウキを使うことが多いため、道糸はナイロン3号が扱いやすくておすすめです。実際、私もナイロン3号でメーターオーバーの太刀魚を何本も釣りあげています。
もちろん、柔らかめの竿――たとえば磯竿の1.5号クラスを使うのであれば、ナイロン2号でも対応できるとは思います。ただ、私が愛用しているのは3号の磯竿(ホリデーイソ 3-350)。このタックルだと、ナイロン2号ではちょっと心細いかなという印象です。
竿の硬さやタチウオのサイズ、さらには波や風の状況によっても選ぶラインの太さは変わってきますが、安心してやり取りを楽しむなら、やはりナイロン3号が無難な選択だと思います。
サヨリのカゴ釣り
大阪でサヨリを狙うなら、定番の釣り方は「サヨリカゴ」を使ったカゴ釣りになります。
ロケットカゴにアミエビを詰め、飛ばしウキ(スーパーボールや木玉)を組み合わせた仕掛けは、なかなかの重量。これをしっかり遠投するなら、ナイロンラインは最低でも3号はほしいところ。細いラインではちょっと心配ですね。
中には、やたらとデカい飛ばしウキがついた、重たそうなサヨリカゴを使っている方も見かけますが、あれだとサヨリ特有の繊細な引きが感じにくくて…。私は、小さめのカゴを使うのが好みです。アタリをダイレクトに楽しめるのでおすすめですよ。
ロケットカゴや飛ばしウキを使わず、発泡玉だけの仕掛けで、足元から5~10メートル程度の近距離を狙う釣りもあります。その場合は、ナイロン2号でも十分。ただ、大阪湾のサヨリ釣りは、どうしても「遠投勝負」になりがちなので、やはり遠投向けのサヨリカゴ仕掛けがおすすめです。
市販の遠投カゴ仕掛けには、発泡ウキが4連とかで付いているものもありますが、正直、あれは絡みやすくて苦手…。私は、大きめの発泡ウキを1個だけつけたシンプルな仕掛けを愛用しています。これだけでも十分に浮力はありますし、絡みにくくて快適です。


アタリウキは1個だけです。

ナイロン道糸はグローブライドのジャストロンがおススメ
ナイロンの道糸を選ぶなら、私のおすすめは**グローブライド(ダイワ)の「ジャストロン」**です。
このラインは「並行巻き」のナイロンラインで、糸よれが少なく、トラブルも起きにくいのが特徴。特にウキ釣りやちょい投げなど、細めのナイロンを使う釣りにはピッタリだと思います。コスパも良くて、初心者にもベテランにも扱いやすい一本です。
ジャストロンの記事リンクはこちら
最近は、レグロン ワールドプレミアムの1.5号をウキ釣りで使っています。こちらは並行巻きではないのですが、なんと1.5号で9LB(約2.25号相当)の強度があるとのことで、強度重視ならこちらもアリだと思います。
ライン選びは釣りの快適さに直結するので、自分の釣りスタイルに合ったものを見つけたいですね。


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